部品メーカーの「こういう形状のモノを作りたい」を叶える金型製造。オンリーワンの完全特注品だから面白い
大学の専攻内容とは全く関係のないフジボウで、新しいことを何でもやるつもりで飛び込みました
大学院では応用化学を勉強していて、フジボウグループは学校の推薦枠で出会いました。入社を決めたのは、自分の性格的に、同じ分野の仕事や研究をずっと続けていると確実に飽きてしまうので、全く異なる分野の会社を傘下に置いているフジボウグループなら常に新しい仕事に出会うことができ、刺激的な社会人生活を送れると思いました。入社してからフジボウ愛媛、柳井化学工業、現職の東京金型と全く業種が異なる仕事をさせてもらっているのは、自分にとってとてもラッキーなことですね。
東京金型では技術営業をしています。顧客と当社の金型設計、金型製造メンバーや協力メーカーの橋渡し役のような立場ですが、金型製造を分かりやすく例えると、プラモデルを作っていくのと同じような感覚です。クライアントから「これを作って」と完成形の絵を渡されて、客先への形状提案、型設計図作成、機械加工、組付け、成形と、それに対する説明書を作成して、実際に金型を製作していきます。
金型には、いろいろな難易度と形状のものがあり、皆さんの身の回りにある自動車や家電などのプラスチック製品もほぼ金型からできています。入社した当時は、金型図面の設計者にマンツーマンで教わったり、金型を改造や修正する製造メンバーの現場に終日立ち会ったり、数をこなしたりしながら一つずつ覚えていきました。日本は世界屈指の金型製造技術を持つ国と言われています。3年前に東京金型に移ってきて仕事をしていくなかで、金型製造技術の奥深さを肌で感じています。
常時60を超える金型を管理して、入社以来、何も起きなかった日は一日もありません
東京金型の強みは、「精密な図面作成ができる」ことと「経験豊かな製造メンバー」がいることです。自分は寸法精度が求められる自動車部品の射出成形金型の技術営業です。大手自動車メーカーに部品や製品を納入するメーカーである一次サプライヤー(Tier1/ティアワン)から「こういう形状の部品を作りたい」というオーダーがあり、大きいものでは自動車のグリル周りのメッキ品から、スピードメーター周りの枠の装飾などの小さなものまでの金型を製造します。現在は世界的なサステナビリティの流れを受けて、自動車もガソリン車から電動車への移行期にあり、プラスチックでの軽量化が進められていますが、金型はもちろん必要です。
設計図や検討書を元に、構造的に最適な鋼材を提案したり、磨きが上手い経験豊かな製造メンバーが手を動かしているのに立ち会ったりしたときに、顧客から「これで大丈夫です」と言われると達成感を感じますね。ただ、新規の金型のオーダーを十数型、量産前やマイナーチェンジの金型を40~50型ほど抱えていて、常時60を超える金型を管理しているので、気を抜いて仕事をすることはできません。
加えて、客先からの新規受注金型の日程調整、海外協力工場への情報展開、客先からの技術相談に対しての回答、社内設計からの情報を客先へ展開するなど、管理とコミュニケーションも大変です。自分は性格的に自分の手の届くところに仕事がないと気になってしまうので、「あれは抜けてないか、あれは忘れていないか」など気の張った毎日が続きます。
任されたら、とことんやり通す。
全力疾走で頑張ることが信条です
仕事で一番大事にしているのは、「緻密さ」です。顧客が求めているモノを出すのはもちろん、スケジュールも細かく出し、懇切丁寧な説明を心がけるといったことを続けると、顧客も社内の各部門のメンバーも味方になってくれるので、緻密さはみんなが得をします。
25歳で社会人になって、30代になってやっと社会で働く実感が出てきて、これから40代になったとき、自分はどうなっているんだろうと考えることもありますが、今は、「その時に感じたことをやっていこう」と思っています。安全な方を走りたがる性格なので、一歩ずつ進んでいきたいですね。
2018年に東京金型がグループの一員になって、それまで成形部門だけであった化成品事業は優れた金型技術を武器にすることができました。これからも関連事業のM&Aを積極的に行っていくことで、事業が大きくなり、人も育つと思います。フジボウグループは将来的に「グローバルなニッチメーカー」になっていくような気がしますね。
業務の一日の流れ
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8:30
出社
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9:00
メールチェック
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9:30
製造や設計と進捗・工程確認
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10:00
客先提出資料作成
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12:00
昼食
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13:00
客先提出資料作成
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16:00
現場進捗確認、客先進捗報告資料作成
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17:30
退社
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